旅とドラマと音楽と

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JAMが『イン・ザ・メガチャーチ』読んでみた

こんばんは、さりです。

新年あけましておめでとうございます。昨年はブログ更新が5本、寄稿3本でした。結局ワールドツアー徒然草はNY編で力尽き、その後完結できないまま年が明けてしまいましたね。下半期色々とありましたから…本当に…色々と…

2026年も細々とですが書くことは続けていこうと思います。よろしくお願いします!

というわけで新年1本目!朝井リョウさんの小説『イン・ザ・メガチャーチ』感想ブログ!読んだほうが良いと私も友人から勧められたんですが、JO1のファン(JAM)というかラポネ事務所グルのオタクたちは、もやは半分当事者とも言えるわけで、世間一般の方々が抱く感想とはまた少し違うかもしれません。他の方の感想も読みたいのですが、まずは自分でも書いてみようというブログです。

先に言っておきます。アイドルを推すようになったことがきっかけで借金した人、リア友や家族と縁切った人(縁切られた人)、かなり無理して生活を切り詰めている人、はこの小説を読まないほうが良いかも。いや、逆に読んだほうが良いとも言えるか?自分を客観視せざるを得ず、虚無になる可能性があります。でもこの条件に心当たりがある時点で自分でも違和感に多少は気づいているはずで…まあ何はともあれ当方責任は一切負いかねます。

心当たりがありすぎる

ここからすべてをネタバレしていくよー!読み終わった方だけ引き続きお付き合いくださいね。特にファンダム経済を作る側:久保田(澄香の父)・国見・橋本のパートについて。

グローバルボーイズグループを輩出するオーディション番組の第二シーズンで選ばれた九人で、グループ名はBloome。Bloomとmeを繋げて、ブルーミー。グループ全体のコンセプトは"Bloom myself"、自分の花を咲かせる、自分自身を咲き誇らせる。ファンネームは"花道"。楽曲制作をはじめとするクリエイティブのディレクションは韓国の事務所と連携して行う。

P.171より引用

まんまINIですやん。INI×2022年10月クール「君の花になる」の8LOOM混ぜてコトコト煮込みました~って感じ。

2026年にもなって、寮母としてアイドルと共同生活するっていうヤバいドラマのこと思い出すとは思いませんでした。私は途中で離脱したけど、INIの一部メンバーがライバルグループ役で出てたやつ。文哉くん達俳優陣のオーディションのところから密着していたのもアイドルコンテンツの要素が多かった。www.tbs.co.jp

普通に売り出しても1つ目のグループの二番煎じになってしまうから、今回は熱量の高い既存ファンを繋ぎとめられるような没入性のある物語を描くことに注力していこうという戦略によって生まれた教義特化チーム。

ほうほうこれが最新のアイドルマーケティングなのか、すごいなと思う人も多いでしょう。一方、私の心の声(ラポネ、2021年にこれやってた~??????やってたらごめん。けどせめて各グルのお問い合わせフォームに届くファンの声くらいは分析してると言ってくれ~~~!!!)はい。正直ここまでの戦略が練られていた感触はないです。

日プ2入りきっかけでなぜか日プ無印再放送にドボン、そのままJO1にどっぷりでINIは年1回合同ライブでパフォーマンスを見るくらいの知識レベルなので、的外れなことを言っていたら許してほしいのですが、INIデビューシングルのタイトル曲決め投票とか(ゴリゴリRocketeerかキラキラBrighterか)でオーディション時代の熱量を維持させようとしている印象はありました。でも実際一番効いたのって別事務所のグループとデビュー日がぶつかったことじゃないですかね。もちろん色々戦略はあったとは思いますが、今のINIのファンダムのカラーは偶発的な外部要因にも影響されているのかなと(あくまで個人の意見です)。

JO1のデビュー時は追ってなかったので詳しくないけど、リアルタイムで国プからJAMの友人たちに聞くと、オーディション後何も供給がなく先が見えない暗黒砂漠期があったとか。やっぱりサバイバルオーディション番組出身のグループは、「デビューしたい」と夢を追いかけてオーディションに参加した練習生と「絶対デビューしてほしい」と願って投票に走り回ったファンにとってデビューが一つのゴールになってしまっているから、その先を描くというのはやはり難しいのだと思う。デビュー以上にドラマチックな「デビュー後の夢」って何だろう。

ファンダム分析

ファンダムの動向をつかむためにファン層を5つの気質に分け、該当するアカウントを非公開リストにいれて定期的に情報観測。新規ファン獲得ではなく、熱量の高い1万人(信徒気質)に刺さる施策を打っていく。

ファン層を5つに分けているところの説明が面白かった。私たちのTL見られている、というか私の知ってる人たち絶対朝井さんの閲覧垢のリストに入ってたと思う。常にTwitterに張り付いてるから、その5つの気質ごとに当てはまるTwitterのアイコンが思い浮かぶのはもはや病気の域。これお酒飲みながらTLに流れてくるアカウントがどのエリアに当てはまるか分析するの楽しいと思うな。

大喜利というか言い回しが上手な面白い大手垢の皆様。アナリスト系います、いつもチャートとかグラフ助かってます。学級委員系もいるし、特定メンバーやケミへのメロメロアカウントとか接触・認知ガチ勢もいる。そして今回の主役でもある信徒タイプ。

自分はこの中だとどのタイプかな~?と考えながら読んでいたんですが、やっぱり信徒的要素を持っている自覚があります。というか基本TwitterにいるJAMは、信徒要素は確実に持っていると思う。

寝る前にYouTubeで動画を見て元気をもらっていた程度のハマり具合だったはずなのに。CD売り上げチャート1位等々華々しい記録が並ぶグループだったとしても、調べていくうちにその過程は決して順風満帆ではなかったことがわかってきて…気が付いたら次のCD予約してました、とかね。単純な"好き"以上のエネルギーが生まれる裏側には、そのコンテンツへの共感度やコンテンツそのものの物語性が影響しているんだろうなという実感はあります。

振り返ると私も過去のブログにこんなことを書いていました。

JO1のパフォーマンスやメンバーそれぞれのキャラクターが魅力的というのは大前提で、JO1を長い期間熱量高く応援したくなる理由の一つに、JO1そのものに強い物語性があるからだと思ってるんです。正直この世界にアイドルって星の数ほどいて、その中で「JO1が私にとっての一番星」だと思い続けられる熱量の根源は、彼らが紡ぐ物語に共感できるかどうかに依る部分が大きいんじゃないかなって。
【寄稿のお知らせ】KCON LA 2023行ってきました! - 旅とドラマと音楽と

小説の中ではグループの物語性を運営が引き出していくという戦略の話が出てきますが、運営主導で明確なストーリーラインを引かれるとそれはそれで解釈違いを起こしそうで嫌かも。すみません、厄介なオタクなもので。

幸いなことにJO1は背中で語るタイプと言いますか、必要以上のファンへの開示やエモ演出をしてこない、全てを乗り越えた後にメンバー同士笑いながら「あの時大変だったよね~」とサクッと話して昇華タイプなので、逆にファンが自分の視点から見た「JO1の物語」を語る余白を残してくれているような気がします。例えば「Go to the TOP」と掲げてはいるものの、TOPが指すものをあえて明確に言語化しないことで、応援しているファンもそれぞれ自分の解釈を持たせてもらっている感じ。もしかしたら東京ドームがTOPだと思ってデビューから熱心に応援してきた方は、2025年の単独東京ドームでやり切ったと思うかもしれない。それはそれで良いと思う、JO1とその人にしかない物語があるという意味でもあるので。

それこそ東京ドームとか大きい会場のライブに行くと、インスタとかTikTok、BeRealをメインで使ってそうな層もたくさん見かけるので、Twitterって本当に狭い世界で「JO1を応援したい」という気持ちが強い人たちが集まりやすいんだろうなって。ただ好きという気持ちだけで十分なはずなのに、そこから一段上がってJAMというコミュニティーに所属する感覚。

なんか私もハマりたての頃は閲覧垢で何人かJAMをフォローしてその人たちと一緒にJO1の供給を追いかけるようになったんですけど、なんかみんなずっと楽しそうだったんですよね。別にTwitterやらなくてももうすでにJO1のファンと言えるくらい好きになってたけど、私も仲間に入りたいなと思ったのがアカウントを作ったきっかけ。

とめちゃめちゃ信徒っぽい語りを披露してしまいましたが、ただの信徒一辺倒ではないという話もしたくて。信徒代表として小説内で出てきたのが「ちゃみする(澄香)」なんだけど、これまた全然私とは違うタイプでなかなか共感しづらいww 確かに「アイドルになってくれてありがとう涙」とか私もよく言っちゃうんですが、ちゃみするは自分とアイドルを重ね合わせすぎているので、同じ表現でも意味が変わってきちゃう気がするんですよね。「私と同じように生きづらさを感じているはずなのに、そんな私を代表して光になってくれてありがとう」みたいな。

あなたが変われる世界なら、私もきっと変われる気がする。

あなたが報われる世界なら、私も頑張る価値があると思える。

だってあなたと私は、同じ心の形をしている。

P.213より引用

いやいやたかがMBTIが一緒くらいで、全くの他人の人生を勝手に背負わされるアイドルの身にもなってほしい()生きづらさを感じているって勝手に決めつけないでほしい()しかも誰かに頼まれてアイドルやっているわけじゃなくて、その人の意思でオーディション受けたわけで()

なりたかった理想の自分の姿とそこにたどり着けていない現実の自分とのギャップに悩むときは誰しもあると思うけど、その悩みをアイドルに投影してしまうのは危険だよなぁと。自分と他人の区別がつかなくなってしまうので。

日本語という言語の特徴でもある「主語なしで文章が成立」することももしかしたら影響しているかもしれないんですが、自分を重ね合わせて誰かの感情を勝手に代弁してしまっていないか気を付けないとと改めて。ただ、オタク特有の「これ絶対みんな好き」のみんなには実際のところ誰も含まれていないのでバカでか主語をたまに使ってしまうのは許してほしい。

私は私で自分の人生を歩んでいて、私が大好きなアイドルとは全く違う道を自分の足で歩いている。ただ、自力では発動させられないプチイベントを生み出す外的要因の一つがアイドル。例えば、遠くで打ちあがる花火が見れたり、宝くじ(シリアル)が当たったり、新しい食べ物に出会えたり、疲れて立ち止まった時に足元の地面を見るんじゃなくて、夜空の星座に気づけたりする。ライブ会場だけはお互いの歩む道が交差するけど、「楽しかったね、またね」で手を振って解散。もちろん幸せなことばかりじゃなくて、たまに火山が噴火したり巨大地震が起きたりすることもあるけど、それもまた人生。ただ呼吸するだけで何も起きない無味無臭の空間はつまらないかもと思ったりするのです。

結論があってないような文章になってしまいましたが、2026年も楽しく狂いながら、目の前の現実を生きていこうと思います。ところで4月のドーム公演の日程まだ!?!?

ではではSee you!